過去最低の2.3兆円
観光庁の旅行・観光消費動向調査の速報値で、2021年7~9月期の日本人の国内旅行消費額は2兆3313億円となった。現行の調査手法が採用された10年以降で7~9月期としては最低。20年同期比で19.7%減、コロナ禍前の19年同期比で65.2%減。夏季に新型コロナウイルスの感染が各地で拡大し、緊急事態宣言が発令されたことなどで旅行需要は低調だった。
観光、帰省、業務などの目的を問わず、日本人の国内宿泊・日帰り旅行の動向を調査。旅行消費額は、国や自治体の旅行費補助の割引支援分は除外して集計している。
感染状況の悪化に伴い緊急事態宣言は、5月23日から継続の沖縄県に加え、7月12日に東京都に発令。8月2日に埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県に、8月20日には7府県、8月27日には8道県が追加。9月末の全面解除まで一時は21都道府県が対象区域だった。
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