
8種類のお茶をふるまう白壁荘の鈴木若女将(写真左)
香港大学で日本語と日本文化を学んでいる大学生らに日本の良さを知ってもらおうと、日本旅館国際女将会(小渕祥子会長=冨士屋・女将)の女将・若女将ら8人が4月21日、同大キャンパス内で日本紹介イベントを開いた。
第1部は餅つき大会。約400人が参加した。香港柔道館(岩見武夫館主)所属の柔道家3人がその場でつきあげた餅に、のり、しょうゆ、静岡県提供の生わさびを添えて和服姿の女将らが配布した。
第2部では着物着付け体験とお茶体験=写真=を実施。通常の着物の他に、和歌山県が特別に貸し出した平安衣装の試着なども行った。お茶体験では煎茶、玉露、玄米茶、番茶など8種類の静岡茶の試飲を行い、「一番人気は玄米茶だった」(白壁荘の鈴木若女将)という。
香港大学外国語文化学部では日本語を含む11言語を教えている。同大、JAL香港支店などから協力要請を受けた女将らが06年から同イベントを開始。年1回の開催で今年は4回目となる。
イベントを実施した8人は、小渕祥子女将(冨士屋・和歌山)、宇田倭久子女将(白壁荘・静岡)、鈴木裕香若女将(同)、須賀紀子女将(滝乃家・北海道)、太田清子女将(箱根吟遊・神奈川)、榎本眞規子女将(三河屋旅館・神奈川)、松本富子女将(紅葉館別邸あざれ・兵庫)、鈴木美智子若女将(観音温泉・静岡)。

8種類のお茶をふるまう白壁荘の鈴木若女将(写真左)