音楽特定利用促進機構(ISUM=アイサム、東京都渋谷区)はこのほど、ISUMが提供する楽曲利用の権利処理システムを通じた2018年の利用申請数が10万件を超えたと発表した。
この権利処理システムは、ホテルや結婚式場が挙式で使う音楽の著作権・著作隣接権の権利処理手続きをオンライン上で簡単に行えるもの。18年の申請件数はシステム運用開始の14年と比べ約50倍に伸び、さらに19年は年間挙式・披露宴数約30万件の半分に当たる15万件に達するとISUMでは見込んでいる。
ISUMに登録したホテルなどの事業者数はこの1月時点で千社を突破した。大手ブライダル企業であるテイクアンドギヴ・ニーズやエスクリをはじめ、式場、ホテル、映像事業者など数多くのブライダル事業者がISUMのシステムを使用している。
最近は新郎新婦の著作権に対する意識が高まっており、ISUMサイト内の登録事業者を紹介する「相談できる事業者一覧」は月間平均1万800PVに上るという。
ISUMは14年、結婚式で使用する楽曲の著作権使用手続きを代行する団体として発足。現在の許諾楽曲数は1万3千曲を超える。事業者はISUMに登録すれば、ISUMが管理する結婚式用の楽曲を、レコード会社や芸能プロダクションなどの権利者を通さずISUMの代行により使用手続きを終えられる。