静岡県域のインバウンドを対象とした地域連携DMO「静岡ツーリズムビューロー」(TSJ)は6月25日、県内観光関係者と情報を共有するオンラインセミナー「Sustainableな地域発展 これからのResponsible Travel」を開催した。世界のエコツーリズム事情や売れる商品のヒントを紹介した。TSJディレクターの府川尚弘氏は「地域コミュニティのつながりを強くし、『高質、高価値、高価格』で価値が分かる人に販売しなければならない」と説いた。
セミナーでは約30年前からエコツーリズムに取り組むエコロジックの新谷雅徳代表理事が、静岡県富士宮市で行うエコツアーを通じたインバウンド開発などを紹介。観光で世界を変えるには(1)観光を通じて、地域の自然、伝統文化を地域住民が守り次世代につなげる(2)観光を通じて、地域が経済的、精神的にも恩恵を受ける(3)観光を通じて、地域住民と訪問者が学び、尊敬し合い、平和的な社会が構築される―の三つが必要だと述べた。
新谷氏は現在、静岡県富士宮市で富士山の価値に気付いてもらうツアーなどを実施。最近では、「富士山は命の水」をテーマに富士山の価値に気付いてもらうツアーなどを行っている。