JR6社はこのほど、2011年4〜7月の3カ月間にわたり、青森県を集中的に宣伝販売する「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」(仮称)を開催することを決めた。青森県単独でのDC開催は初めて。三村申吾青森県知事は、「東北新幹線新青森開業と併せ、観光振興や経済発展に大きな効果を発揮するはず」と期待感を示す。
3月23日、青森県庁で三村知事、JR東日本の中井雅彦執行役員盛岡支社長、吉田幸一執行役員秋田支社長が共同会見を開き、青森DCの開催を発表した=写真。
青森DCは、4月23日〜7月22日に行う。開催に向け、JR東日本は4月1日、青森支店内にDC推進室を設置。青森県も4月1日付けで新たに発足した青森県観光連盟を中心にDCに備える考えだ。
JR6社はこれまで、青森県を取り上げたDCとして、岩手、秋田の両県と連携した「北東北DC」を5回、東北6県でのDCを1回実施している。
群馬は15年ぶり
群馬県は3月26日、11年夏に、JRグループ6社とデスティネーションキャンペーン(DC)を実施することが決まったと発表した。同県でのDC開催は「96年以来、15年振り4回目」(観光物産課)。
県がJR東日本に実施を依頼、このほど6社の協議が整った。県は近く観光事業者や観光協会、JR東日本高崎支社などで組織する「大型観光キャンペーン推進協議会」(仮称、会長・大沢正明知事)の設立準備委員会を立ち上げ、6月をめどに正式発足する。
DCを機に、温泉や自然など従来の観光資源のほか、新たな観光資源の掘り起こしを図る。また「富岡製糸場と絹産業世界遺産群」の12年世界遺産本登録に向け、知名度アップにつなげたい意向だ。
県はこれまで、「ほのぼの群馬DC」(81年4月)、「ぐっと群馬・新潟大型観光キャンペーン」(85年4月、新潟県と共催)、「ほのぼの群馬DC」(96年7月)を開催している。