阪急交通社、豪華バス「董」を披露 座席数わずか18席


「菫」をバックにカメラにおさまる(左から)太田、松田、奥山、堤の各氏

 阪急交通社は同社初となる新型豪華バス「クリスタルクルーザー菫(すみれ)」を2台製造、4月から運行を始める。これに先立つ3月18日、東京都内で会見し、意気込みを語るとともに、報道陣に車両を公開した。

 菫のネーミングは宝塚歌劇団をイメージした。通常の観光バスが45席程度なのに対し、18席というゆとりある空間を実現。シートの横幅は51センチ、座席の間隔は122センチ、リクライニング角度は最大129度を確保。座席の前にはハンドバックなど手荷物を収納できるオリジナルシェルを用意し、レッグレストやフットレストも装備した。

 会見には社長の松田誠司、執行役員東日本営業本部副本部長の堤真也、工業デザイナーの奥山清行、ケイエム観光バス社長の太田晴久の各氏が出席した。

 松田社長は「お客さまの志向が変わり、高級感、豪華なもの、ゆとりのあるものへのニーズが高まっている。バスに乗ること自体を楽しむため、(車内で出す)コーヒーなどにもこだわった」と話した。また、長旅には欠かせないトイレについても美しさと機能性を重視したという。

 デザインを担当した奥山氏は「バス旅は新しい時代に入ったと感じ、この仕事を引き受けた。バスは小回りが利き、客の要望に合う。旅を彩る道具であり、18席に絞ることでゆとりある空間を提供できる」と強調。

 ケイエム観光バスは運行、管理、ドライバーなどを派遣、バスの開発にあたっては日野自動車が協力した。

 菫を使った目玉コースは東日本、西日本を12日間かけて周遊するツアーで、価格は大人1人あたり98万円。コーヒーや酒類なども無料で提供する。東日本の場合、日光金谷ホテル、鰺ヶ沢温泉・グランメール山海荘、あつみ温泉・たちばなや、西山温泉・慶雲館などに泊まる。

 菫は主に富裕層向けブランド「クリスタルハート」ツアーで使用し、初年度は10億円の目標を掲げている。


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