JTBは、KDDIと「コロナ後の観光における潜在的課題解決に向けたデジタルトランスフォーメーション施策実施に係る覚書(基本合意)」を初めて締結した。取り組みの第1弾として、10日から関西国際空港内の関西ツーリストインフォメーションセンター関西国際空港(KTIC関空)で「スマートグラスによる地域観光疑似体験ブース」の設置を開始。31日まで実施する。
今回の協業は、JTBが有する観光ネットワークとKDDIが有する情報通信技術やデジタルソリューションを活用し、アフターコロナにツーリズム産業が抱える課題の解決に向けたデジタルトランスフォーメーション施策を実施するもの。
取り組みの第1弾は、スマートグラスのAR技術を活用し、各観光地の景色を疑似体験できるブースを、日本到着後の最初の接点となる空港で提供する。KTIC関空は日々約2500人(23年1月時点)の訪日外国人が訪れている。KTIC関空でXR技術を活用した没入感のある新たな映像体験と、地域の魅力的なコンテンツを掛け合わせることで、各地域の送客につながる新たな観光コンテンツ化を図る。
今後の取り組みとしては、「デジタルデバイスを活用した空港でのインバウンド対応」や「バス等移動手段でのデジタルデバイス活用型ガイドツアー」「デジタルデバイスを通じたアドベンチャーツーリズム提案」などを構想している。
実証実験イメージ