長野県は4日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで、旅行業者やマスコミ関係者らを集め、県の観光や食材をアピールする「食と観光懇談会」を開催した。阿部守一知事も出席し、トークセッションで魅力を語った。
県は現在、年間を通じて季節の魅力をクローズアップしてPRする「新春四季旅キャンペーン」を実施しているが、懇談空会では秋から来年春のポイントを説明。
11月末まで開催している「ぐるっと信州体験博(ぐる信)」では171の体験プログラムを用意。スタンプラリーも行い、抽選で1人に県の観光PRキャラクター「アルクマ」が宿で出迎えたり、夕食時にダンスを披露したりする1泊2日のペア宿泊券が当たる。
スキーシーズンには県内全スキー場やスキーメーカーなどが参画する初の大型キャンペーン「全県統一クリスマスプレゼントキャンペーン」(仮称)を実施する。抽選で宿泊券やリフト券などが当たり、「年内に商品を届ける」(観光振興課)と意気込む。
トークセッションに先立ちあいさつした阿部知事は信州フードのおいしさを強調するとともに、「新幹線の金沢延伸、そして14年経てばリニア新幹線が長野を通る。県の観光を取り巻く環境は劇的に変化する」と述べ、周遊ルートの整備や滞在型観光地づくりが重要になってくるとの認識を示した。
情報交換会では県の食材を使った料理や原産地呼称管理制度に基づく認定ワインなどが振る舞われた。エドモント名誉総料理長の中村勝宏氏がメニューを紹介、阿部知事が乾杯の音頭をとった。
情報交換会で乾杯の音頭をとる阿部知事