すしロボットメーカーの鈴茂器工(東京都練馬区)は7、8の両日、34回目となる恒例の製造実演展示会「スズモフェア2020」を東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館で開いた。当初は4月の開催予定だったが新型コロナウイルス感染拡大防止と、社会情勢の影響を考慮して延期されていた。今回は事前予約制で開催されたが約200人の参加を集め、盛況のうち幕を閉じた。
宿泊施設や飲食業界関係者らを対象に、シャリ玉、おむすび、のり巻き、いなりずしの製造用ロボット・機器を中心に多彩な製品を展示。今回の目玉は、10月発売予定の新型のご飯盛り付け機「Fuwarica(ふわりか)GST―MRA」。それまでの「シャリ弁ロボ」を名称変更し、新型を開発した。
特徴は、7インチの大画面タッチパネルの搭載。誰でも簡単に操作できるようになった。「あらゆる業態で、おいしいご飯を衛生的に、かつ、正確に盛り付ける」と同社。
併せて、おむすび袋開口機「FHB―SHC」も提案。本来は、おむすびの包装を目的に開発された製品だが、今回の展示会に合わせてビニール袋を改良。パンの包装も行えるようにした。「新型コロナの影響も考慮した」という。
同フェアではロボット・機器だけでなく、シャリボックスなどの資材製品に加え、グループ会社であるセハージャパンの食中毒予防・ウイルス対策製品や、共同出展各社の関連製品なども展示した。共同出展の本山漆器店(長野県塩尻市)は、外枠に天然木を用いた飛沫防止パネル「朝陽(あさひ)」などを展示した。
スズモフェアは今回の東京会場を皮切りに、全国5会場で開かれる。
新型ご飯盛り付け機の展示
本山漆器店の出展