金髪事務局長率いる北中城村観光協会は9日、ミッションステートメントを再構築したと発表した。
一般社団法⼈北中城村観光協会は、動画配信スタジオ「スタジオ キタナカ」を運営し、地域発信型映画「きたなかスケッチ」、100万円で100本の動画をアップする地域公式Youtuber募集企画や、新型コロナ禍での飲食店活性化のための激辛キャンペーン、健康推進のためのe-スポーツ大会(バーチャファイターe-スポーツで、村長と観光協会会長のバトルが実現)の開催、YouTube「ライカムチャンネル」(県内市町村観光協会ではチャンネル登録者数上位)の運営、国指定重要文化財「中村家住宅」のランチ・ディナー観光商品のプロデュース、生分解性ストロー普及の取組等、ユニークな観光協会として県内では知られています。
金髪事務局長(元映画制作)を筆頭に、元東京都庁職員、元建設業営業マン、元消防職員、元インテリアショップ社員、元防災関係団体職員、元海外世界遺産ガイド等、バラエティ豊かでクセの強い人材が集まり、毎日楽しい仕事をしていますが…一般的に観光協会は全国通して雇用条件はあまり良いと言えず、恥ずかしながら北中城村観光協会も今までの雇用条件は悪く。(それだけが原因ではないにせよ)設立5年程で離職率80%以上という実態がありました。
令和3年6月に新会長・島田勝也(沖縄大学・地域研究所特別研究員)が就任。「第2創業期」としてミッションステートメントを半年以上かけ職員や理事、関係者とディスカッションし新構築しました。
<ミッションステートメント>
●Mission 使命
・観光を通じた地域の発展
・職員の幸せ
●Vision 将来像
・親しまれ、頼られ、一目置かれる日本一の観光協会
●Values&Strategies 価値基準と戦略
・ウェルネス(健幸)
・サスティナブル(持続可能)
・マーケティング(戦略構築)
・DX(デジタルの活用)
・シェア&コラボレーション(連携)
そのミッションに合わせ、地域や職員のウェルネス(健康と幸せ)こそ重要であり、地域発展の基盤であると考え、就業規則・給与評価制度も再構築しました。
新しい就業規則は、有給休暇年20日、結婚休暇7日、ペット慶弔休暇など、公務員にも劣らない職員に寄り添った規則へと抜本的に改正。「配偶者」の規定に「事実婚、同性婚パートナーシップも含む」事も明記しました。
沖縄県では那覇市と浦添市がパートナーシップ制度を導入していますが、そういった制度に対応した就業規則に変更した行政・団体・企業等はまだまだ少ないのが現状です。
さらに職員間の「ありがとう」の気持ちの交換が賞与・昇給評価につながる斬新な評価制度を導入し、恐らく現時点では日本一ユニークな観光協会就業規則になったと自負しています。
なお、この取組についてはオンリーワンではなく、むしろ様々な観光協会や企業が同様に対応して頂きたいと心から願っており、弊会では近日中に新就業規則をネット上に公開しますので、ご自由に参考にして頂いたり、コピー&ペーストして頂いて構いません。
<目的>
●コロナ禍で変化する観光に柔軟に対応できる優秀な人材の確保
●職員のウェルネス増進
●ウェルネス文化の発信
●長時間労働が常態化している観光業界に一石を投じる●高スキルを求められる反面、低賃金な「観光協会」のあり方に一石を投じる
●旧来型の組織就業規則に一石を投じる
<就業規則改正のポイント>
●有給休暇 年10日 ⇒ 年20日
●時間単位の有給休暇 上限撤廃(東京都条例と同様)
●夏季休暇 新設(年5日)
●長期勤続休暇 新設(勤続3年で3日など)
●慶弔休暇 結婚 3日 ⇒ 7日
ペット死亡1日(新設)
●配偶者の定義 戸籍上の配偶者 ⇒ 事実婚、同性婚パートナーシップが含まれる事を明記
<給与規則改正のポイント>
●住宅手当(新設)
●ICT担当手当(新設)
●村内飲食手当(新設)
北中城村内協会会員飲食店での飲食費を支給(上限・年12,000円)
●サンクスカード制度(新設)
自己評価、上司評価に加え、スタッフ同士が感謝を表すサンクスカードの取得数を評価に反映する斬新な360度評価制度
一般社団法人北中城村観光協会
北中城村観光ポータルサイト
https://kitapo.jp/
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/RYCOMCHANNEL