東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(今井明男理事長)は9日、東京のホテルメトロポリタンで新年懇親会を開いた。今井理事長は昨年10月、都のシティセールスでカナダのトロントとバンクーバーを東京都観光部とともに訪れたことにふれ、「組合に加盟する低廉な宿泊施設の存在がまだ知られていない」として、海外での宣伝活動の重要性を指摘。今後積極的に行う考えを示した。
会には組合員、地元選出の国会議員、都議会議員、関係団体、取引先など170人が出席した。
今井理事長は、昨年の全旅連全国大会に同組合から都道府県旅館組合でトップレベルの約50人が参加したことに組合員に謝意を示すとともに、昨年のカナダ訪問にふれ、「現地では東京のホテル・旅館は高いとのイメージがある。我々のパンフレットを持って宣伝したら、『そんなに安く泊まれるのか』と驚かれた。待っているだけではお客さまは来ない。このような機会をとらえて、『東京にこのような低廉なホテル・旅館があるのだ』と宣伝しなければならない」と強調した。
来賓から、東京都産業労働局の真田正義次長は、都の観光振興や昨年のオリンピック招致活動への協力に出席者へ謝意を示したほか、2016年に外国人客1千万人を目指す都の方針を説明。今年4回目を迎える東京マラソンや2013年の国体で多くの客を迎え入れるに当たり、宿泊施設側の接客への協力を求めた。
このほか全旅連の佐藤信幸会長があいさつ。菅原一秀、中川雅治、丸川珠代、平将明の各氏ら、地元選出の衆参議員らもあいさつした。
外国人客の受け入れにも力を入れる—と今井理事長