
VRを使ったツアーの様子
近畿日本ツーリストは1日から、大阪府堺市博物館でVR(バーチャルリアリティ)コンテンツ「仁徳天皇陵ツアー」の運営支援業務を担当している。VR技術を活用し、上空300メートルから見る仁徳天皇陵古墳の現在と約1600年前の古墳築造当時の姿などを360度映像で体験できる。
堺市は、世界遺産登録を目指す百舌鳥古墳群への理解と関心を深める取り組みとして同ツアーを実施。ツアーは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着すると、上空から見る仁徳天皇陵古墳や普段立ち入ることのできない古墳内部の石室をCG映像で視聴できる。実際に石室に入ったかのような臨場感を楽しむことができる。料金は1人800円。
ツアーを体験した人からは「仁徳天皇陵は、想像していた以上の大きさ(スケール)だった」と驚きの声が。運営支援を担当した同社の関西MICE支店の楠崎将也氏は「ツアー参加者がさらに増えて、百舌鳥古墳群が今後ますます盛り上がることを期待している」と語った。
同社では、「スマートツーリズム」の一環として実空間・仮想空間の複合型観光を推進する。失われた文化財や街並みを復元・再現するなど、仮想現実と現実世界が融合する複合現実感を味わうことで、観光と学びの体験を提供している。