農水省、郷土料理100品目選定へ


 農林水産省は日本を代表する郷土料理100品目の選定に着手する。過疎化が進む農山漁村の活性化が目的で、全国各地に伝わる郷土料理の歴史や文化に関する情報を発信、料理を通じて地域の良さを再発見してもらう。インターネットによる人気投票も実施し、選定の参考にする。

 選定は有識者らで構成する「郷土料理100選選定委員会」が行う。選定委の委員長には服部幸應・服部学園理事長が就き、委員にはJTBの舩山龍二会長も名を連ねている。

 100選の対象は農山漁村の地域住民の間で受け継がれ、今も食されているのが条件。全国的に商業化している郷土料理は原則として対象外となる。同省によると、郷土料理は「調理済みの状態を指し、食材そのものは除外する。加工品や菓子類は含める」。

 選定基準は、(1)郷土料理としての地域性や独自性、農山漁村における歴史文化的な価値を有しているか(2)保存、継承への努力がなされているか(3)都市との交流、地域振興に活用されているか──など。

 選定委は7月の時点で候補料理として約1700品目を選んでいる。9月1日から10月10日までの期間、インターネット(http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/)による一般からの人気投票を実施、審査の参考とする。これを踏まえ、10月までに約300品目まで絞り、12月に100品目を決めて公表する方針だ。

 選ばれた料理は来年2月をめどに、100選の概要(歴史・文化、レシピなど)と選定委員のコメントを交え、刊行物やウェブサイトを通じて全国に発信する。08年度には「食べてみたい、食べさせたい、郷土料理」という視点でのイベント開催も検討。100選を巡るツアー企画を旅行会社に呼びかける考えだ。

 
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