訪日客4000万人達成誓う 観光立国新春交流会


二階幹事長

 観光関係団体懇談会が主催する令和初の「観光立国新春交流会」が1月21日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで開かれた。官民の観光関係者ら約500人が出席、政府目標である2020年の訪日客4千万人達成に向け、オールジャパン体制で取り組むことを誓った。

 主催者を代表してあいさつした日本観光振興協会の山西健一郎会長は、「待ちに待った東京五輪・パラリンピックの年だ。政府・観光庁、地方自治体はもちろん、(観光業界を含めた)あらゆる業界の総意を挙げてインバウンド4千万人を達成しなければならない」と述べ、出席者に支援、協力を訴えた。

 政界からも多くの出席者が。

 赤羽一嘉国土交通相は「今年は4千万人の目標年であり、30年の6千万人実現に向けたスタートの年」と位置付け、首都圏空港や那覇空港の機能強化、宿泊や飲食分野などでのバリアフリー化を含む受け入れ環境の整備に取り組むことを改めて強調した。

 また、「近隣諸国との観光交流も大事」と述べた上で、日本がホスト国となる今年の日中韓3カ国観光大臣会合について、「淡路島(兵庫)で開催するよう準備を進めている」と述べた。さらに、昨年のアウトバウンドが2008万人となり、初めて2千万人を突破したことを報告、「1年前倒しで目標を達成できた」と笑顔で語った。

 二階俊博自民党幹事長(全国旅行業協会会長)も顔を見せ、「観光は最近、勢いを増している。皆さんのおかげだ。観光が盛んになることは平和外交が促進されることであり、国を挙げて対応していくのが大事だと痛感している。この道は間違いなく大きく発展する」と述べた。

 一方で、「ボヤっとしていては駄目だ。釣り糸を垂れて待っているだけでは駄目、積極的にやろう」とハッパをかけた。

 やや遅れて登場した菅義偉官房長官は、4千万人達成に観光業界の協力を改めて求め、「昨年(のインバウンド)は韓国以外全て10%以上伸びている。自信をもって、皆さんと協力し、4千万人、6千万人達成に向け頑張る」と誓った。

 また、「地方の地価は26年間下がり続けていたが、昨年、27年ぶりに上がった。皆さんのおかげだ」と述べ、観光の力の大きさに言及した。


二階幹事長


菅官房長官

 
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