観光の発展に貢献した団体、個人を表彰する第10回観光庁長官表彰の式典が1日、観光庁会議室で行われた。熱海市(静岡県)など5団体が受賞。田端浩長官から各団体の代表者に表彰状などが手渡された。
熱海市以外の受賞団体は、伊江島観光協会(沖縄県伊江村)、北九州産業観光センター(福岡県北九州市)、ぐるなび(東京都千代田区)、田辺市熊野ツーリズムビューロー(和歌山県)。
熱海市は、バブル崩壊後、宿泊者数が最盛期500万人超の半分以下に落ち込んだが、市長を座長に戦略会議を設置し官民一体で観光の再生に取り組んだ。若年層を取り込むなど、2017年度には宿泊者数を308万人に回復させた。近年も日本人観光客が毎年10万人程度増加している。
表彰を受けた熱海市の齊藤栄市長は「オール熱海で取り組んだシティプロモーションや地域資源の掘り起こしの成果が評価されたことがうれしい。今後もさらなる熱海観光の発展に官民一体で取り組む」と述べた。
田辺市熊野ツーリズムビューローは、外国人個人客に対応した着地型旅行業を展開するなど、欧米豪の宿泊者を増加させ、DMOの安定的な運営も実現した。多田稔子会長は「これからも熊野古道のさまざまなルートを紹介するとともに、魅力的な地域体験を提供し、滞在日数を増やしたい」と語った。
表彰式で記念撮影する受賞者と観光庁の幹部