観光庁の休暇促進事業に9地域


 観光庁が休暇改革の環境づくりの一環で実施している「家族の時間づくりプロジェクト」に今年度は9地域が参加する。地域が独自に学校休業日を設定することで、子どもを持つ親の有給休暇の取得などを促進する。観光庁では休暇の取得状況や地域経済への影響を検証し、他地域にも取り組みを広げたい考え。

 2010年度に事業をスタート。10年度は9地域、11年度は10地域、12年度は15地域が参加。今年度の参加地域は、北海道登別市、岩手県平泉町、千葉県いすみ市、静岡県静岡市、同島田市、同川根本町、三重県亀山市、京都府京都市、熊本県人吉市。参加地域は随時募集している。

 小中学校に祝日や土・日曜などにつながる休業日を設定し、原則3日以上の連休を創出してもらう。子どもが休みになるのに合わせ、企業などに勤める親が有休を取って、地域の行事に参加したり、旅行に出掛けたりできる環境を作り出す。

 事業の初年度から参加している島田市は、市内の全小中学校を対象に10月11日の金曜を「家族と地域の時間づくり重点実施日」と位置づけて休業にし、「文化の日」などに絡めて4連休にする試みを定着させている。連休期間中にはSLフェスタなど親子が触れ合えるイベントなども開催予定。隣接する川根本町と連携して取り組んでいる。

 昨年度に続き参加する人吉市は、国宝の青井阿蘇神社の例大祭、おくんち祭り神幸行列が行われる10月9日の水曜を小中学校の休業に設定。今年は日並びの関係で「体育の日」に絡む10月12〜14日の3連休と連続しないが、この期間に親に柔軟に休みをとってもらい、地域行事への参加などを促していく。

 
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