観光庁、8氏にMICEアンバサダー委嘱


 観光庁は9日、国際会議を中心とするMICEの誘致強化に向け、学術分野や産業界に影響力を持つ人たちに「MICEアンバサダー」を委嘱した。国内外に有するネットワークや発信力を生かし、MICEの誘致活動などに協力してもらう。第1弾として、各分野の学会の役員などを務める8人に委嘱した。

 MICEアンバサダーは、海外の主要都市で運用されている制度を参考にしたもの。観光庁によると、シンガポールでは200人以上、メルボルン(豪州)では約100人が活動し、MICEの誘致に成果を上げているという。初のMICEアンバサダーに委嘱されたのは、積極的なロビー活動を展開し、2016年の「国際細胞学会」(横浜市で開催、参加予定者5千人)の誘致を成功させた国際医療福祉大学病理診断センター・センター長で、国際細胞学会の次期理事長でもある長村義之氏ら8人。

 同日、東京都内のホテルで開かれた委嘱式=写真=で、観光庁の久保成人長官は「MICE市場は拡大しているが、日本のシェアは低下しており、危機感を持っている。アンバサダーの皆さんには”日本の顔”として存分に力を発揮してもらいたい」とあいさつ。日本政府観光局(JNTO)の松山良一理事長も、誘致活動への協力とともに、「MICEの重要性を国内に普及、啓蒙する活動にもご支援いただきたい」と要請した。

 委嘱を受けたアンバサダーは、MICEの競争力強化にかかわる国内の事業者や有識者との意見交換会にも参加。長村氏が「誘致活動は長丁場なだけに、自治体やコンベンションビューロー、事業者らとのチームづくりが大事。これまでの経験を生かしてMICEの誘致、開催にお役に立ちたい」と意欲を語った。

 MICEアンバサダーには、折り鶴を基にしたデザインロゴも制定。今後も順次、適任者を選んで委嘱していく。

 
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