観光庁は3月30日、2020年度の新規事業「夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業」を実施する団体などの募集を始めた。訪日外国人旅行者の夜間、早朝の回遊性を高め、地方部などでの消費額の増加や長期滞在につながるコンテンツを創出する。創出事業に要する費用を支援する。募集期間は4月27日まで。
募集対象は、自治体、民間事業者などが連携する組織や団体、協議会など。DMOが含まれることが望ましい。単独の自治体、民間事業者の場合は、DMOなどとの連携が明確であること。
対象となる事業は次の類型のいずれか。
【A型】地域の美術館、博物館、文化財、国立公園、温泉地などと連携し、複数のコンテンツによって夜間・早朝を活用する事業
【B型】夜間・早朝の活用のため、次のテーマに基づいた事業(1)花見、花火、祭りなど集客力は十分にあるが、訪日外国人の消費が必ずしも大きくないイベントで、新たな体験やサービスを提供し、経済規模を向上させるもの(2)地域の空き家、古民家、商店街の空き店舗など遊休施設を有効活用するもの(3)MICEの開催に伴って来訪する訪日外国人を対象に取り組むもの(4)地域ならではの食や酒類をコンテンツとして地域で面的に活用するもの―など。
経費負担の対象は(1)企画開発、コンテンツの実施、アンケート調査(2)情報発信、プロモーション(3)夜間・早朝の交通アクセスの充実―など。
観光庁ホームページに公募要領、申請書類が掲載されている。