訪日回復に施策集中 観光立国復活へ
岸田文雄首相は、5、6日に開かれた衆院本会議で、所信表明演説に関する各党の代表質問に答えた。観光政策に関しては、円安を生かしたインバウンドの本格的な回復、「全国旅行支援」による飲食業などを含めた需要喚起に意欲を示した。観光地・観光産業の再生・高付加価値化については、10月末に策定する総合経済対策に制度の拡充を盛り込む考えを表明した。
◆自民党の上川陽子幹事長代理の観光政策に関する質問(5日)への答弁
岸田首相 新型コロナにより観光関連産業は甚大な影響を受けているが、観光はわが国の成長戦略の柱、地域活性化の切り札として期待されている。今月11日からビザなし渡航、個人旅行再開など、インバウンド観光を復活させ、円安のメリットを最大限引き出すべく、本格的な回復に向けた集中的な取り組みを実施し、訪日外国人旅行消費額の年間5兆円超の達成を目指す。さらに全国旅行支援を再開するとともに、観光地や観光産業の再生・高付加価値を計画的、継続的に推進し、観光立国の復活に向けて取り組んでいく。
◆公明党の石井啓一幹事長からの観光需要喚起策に関する質問(6日)への答弁
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