群馬県は7〜9月、大型観光イベント「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)を実施したが、期間中の観光・宿泊客は前年同期比7.1%増の721万3888人(速報値)となり、県が目標に掲げていた5%増を上回った。
観光地30地点、9温泉地、主なイベントの観光・宿泊客数の、9月分の集計結果から算出した。9月の合計値は前年同月比15.2%増の174万2892人。7、8月はいずれも1ケタの伸びだっただけに、DCの効果が端的に表れたといえそうだ。
内訳を見ると、30地点の入り込み客数は同14.2%増の113万8160人。20地点で前年を上回った。富岡製糸場(富岡市)ではDCに併せた世界遺産劇場の開催などが奏功し、同81.7%増の3万3386人が足を運んだ。
9温泉地の宿泊客数は同0.9%増の39万7356人。入り込みに比べると伸びが小さく、DCが宿泊客増に結びつかなかったことがうかがえる。前年を上回ったのは老神や水上、伊香保など4温泉地。草津は台風の影響でJR吾妻線が運休するなどの影響を受け、同3.1%減の14万5596人にとどまった。
また、主な11イベントの入り込み客数は同69.6%増の20万7376人だった。高崎市の「みのわの里きつねの嫁入り」は同250%増、みなかみ町の「谷川岳星の鑑賞会」が同148.7%増、高崎市の「高崎鉄道ふれあいデー」は同148.3%増──などとなっている。