第67回「草津温泉感謝祭」(主催・群馬県草津町、草津温泉観光協会)が1、2の両日、温泉のシンボル「湯畑」周辺で行われた。2日夕には、ホテル一井で周辺の町村長をはじめ、JR東日本や旅行業などの関係者を招いた懇親会が開かれ、情報交換と共に、親睦を深めた。
感謝祭は土用の丑の日、丑の刻(午前2時頃)に入浴すると、1年中無病息災という言い伝えにより、温泉に感謝する意味で始まった「丑湯祭」が起源。
1日夕、女神役を務める同町の酒井祐美さんが降臨=写真、巫女と共に4源泉(白根山湯釜、万代、西の河原、湯畑)から湯を汲み、感謝の祈りを捧げた。翌日、町内の各浴場、旅館に「献湯」。献湯を終えた女神たちがすべての儀式を果たして昇天する「女神昇天」では、荘厳な雰囲気に見物客からため息と共に、大きな拍手が起こった。
観光協会によると、入り込みは1、2日とも約5千人だった。
懇親会には関係者ら約60人が出席。主催者を代表してあいさつした黒岩信忠町長は温泉の恵みに感謝する一方、「来年春には湯畑再整備のシンボルとなる『御座之湯』が再建される」と述べ、新たな町づくりの大きな1歩になるとの認識を示した。
草津温泉は弊紙主催の「にっぽんの温泉100選」で、9年連続1位となっている。黒岩町長や山田寅幸観光協会会長らは「10年連続1位を是が非でも達成したい」と意気込んでいた。