第68回「草津温泉感謝祭」(主催・群馬県草津町、草津温泉観光協会)が1、2の両日、温泉のシンボル「湯畑」周辺で行われた。2日夕にはホテル一井で、周辺の町村長、JR東日本や旅行業者らを招いた懇親会が開かれた。今回、群馬県知事が初めて出席し、感謝祭に華を添えた。
感謝祭は土用の丑の日、丑の刻(午前2時頃)に入浴すると1年中無病息災という言い伝えにより、温泉に感謝する意味で始まった「丑湯祭」が起源。
1日夕、女神役を務める湯本麻希さんが降臨、巫女とともに4源泉(白根山湯釜、万代、西の河原、湯畑)から湯を汲み、感謝の祈りを捧げた。翌日、町内の各浴場などに献湯。献湯を終えた女神や巫女らが全ての儀式を果たして昇天する「女神昇天」=写真=では、荘厳な雰囲気に見物客からため息とともに、大きな拍手が起こった。
観光協会によると、入り込みは1日が4250人、2日が5500人だった。
懇親会には招待者30人を含め、計100人ほどが出席。主催者を代表して山田寅幸観光協会会長、黒岩信忠町長があいさつした。
初出席となった大澤正明知事は「草津は伝統と歴史ある温泉地であり、また新しい試みにも取り組んでいる。(観光経済新聞社主催の)『にっぽんの温泉100選』で10年連続日本一になっただけのことはある」と称賛した。