経済産業省と中小企業庁はこのほど、地域住民に役立ち、地域の魅力を発信する商店街を選定し「新・がんばる商店街77選」として公表した。両省庁は5月をめどに事例集を刊行し“元気な”商店街になるための参考にしてもらう。
06年に第1弾を公表しており、今回が2弾目となる。地域コミュニティの担い手として、アイデアと工夫を凝らしながら活性化に取り組んでいる商店街を選んだ。
石川県加賀市の山中温泉南町ゆげ街道では、観光資源である温泉と漆器産業との強調により、山中漆器を中心に1店舗2業種事業(例えば、山中漆器と加賀漬け物、オルゴールと山中漆器など)を展開し、地域の魅力発信に取り組んでいる。
また、神戸市の新長田地区商店街は「大人が3時間楽しめる街」を目指したまちづくりを行っている。震災による壊滅的な被害から、商業者自らが掘り起こした地域資源(ぼっかけや鉄人28号)の活用で活性化を図っている。
大分県別府市の市中心部8商店街(NPO法人ハットウ・オンパク)も選ばれた。別府温泉の中心街で温泉(地域資源)を活用して、旅館・ホテル、商店、飲食店などのやる気のある業者が連携して参加交流型のプログラムを企画、実施している。「このオンパクモデルは全国の中心街活性化の手法として注目され、10地域に移植されている」(中小企業庁商業課)。