
パンフレットなどを配布
箱根町と箱根温泉旅館協同組合、箱根町観光協会は4月22日、東京都新宿区の新宿駅コンコースで箱根観光のPRを行った。東日本大震災による自粛ムードの高まりや東京電力の計画停電の影響で落ち込む箱根への観光需要の喚起を図る取り組み。運休していた東京都心と箱根を結ぶ小田急ロマンスカーの運行再開を契機に観光入り込みの回復を目指す。
小田急新宿駅改札に近いコンコースにブースを設け、観光ポスターや箱根の文字を大きくあしらったのぼり旗を掲出。箱根の温泉旅館や観光施設のパンフレットやチラシなども数多く設置し、観光案内やガイドブックなどが入ったPR資料セットの配布を行った。
PR活動には山口昇士・箱根町長、榎本孝弘・旅館組合理事長らもそろいのはっぴをまとって参加。「箱根観光の落ち込みに、このままではいけないと、皆が1つになった」(山口町長)。町長らの呼びかけに、多くの人が資料を受け取ったり、観光案内を受けたりする姿が見られた。
榎本組合長によると、4月の宿泊客は例年の5割程度だが、ゴールデンウイークに向け空室が埋まりつつあるほか、外国人旅行者も少しずつだが戻ってきているという。
山口町長は「町では一体となって被災者受け入れなどの支援活動を展開している。大震災で、被災地の人はもちろん首都圏の人も大きなストレスを受けた。箱根に来て、ぜひストレスを解消してほしいし、それも観光地の1つの役割と考えている」と語り、来訪を訴えた。

パンフレットなどを配布