
竹中工務店(大阪市)と、全国各地の課題解決に取り組む47PLANNING(福島県いわき市)は、長野県塩尻市で共同計画、開発を推進してきた小規模複合施設「歳吉屋」「上原屋」を4日に開業した。歴史的建物資源や文化資源の活用を目指す取り組みの一環。
両者は昨年1月、持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与、貢献することを目的に連携協定を締結した。今回のプロジェクトでは、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている中山道の宿場町、奈良井宿の伝統的建造物「旧杉の森酒造」「旧豊飯豊衣民宿」を、レストランやバー、温浴施設や酒蔵が入居する歳吉屋、ギャラリーが入居する上原屋の各複合施設へとそれぞれ改修した。
両施設に入居するホテル「BYAKU Narai」=写真は客室=は、47PLANNINGが新たに手掛けるホテルブランド「BYAKU」の第1号施設。「地域に宿る百の物語が味わえる御宿」をテーマに、季節の移ろいや、江戸期から続く工芸の美しさを感じられる滞在空間を創出した。「非日常の時間が流れる奈良井宿で、さまざまな物語との出合いの機会を提供する宿を目指す」と同社。