巨大な車海老の握りずしが空港で手荷物と一緒に登場。一味変わったPR活動が行われているのは、大分県・大分空港。おなじみの手荷物受取所のコンベヤーだが、荷物と一緒に巨大なすしのサンプルが「回転」し、同県が誇る海産物を観光客にPRする。
巨大な握りずしはウレタン発泡スチロール製で、高さ約30センチ、皿の直径は70センチ。ツーリズムおおいたが中心となり製作した。1皿20万円ほどの製作費は同県の姫島村と佐伯市観光協会も一部負担し、姫島村特産の車海老と佐伯市特産のウニをモチーフにした巨大握りずしを完成させた。
このユニークなPR案は、ツーリズムおおいたの情報発信委員会が「空の窓口である空港を生かしたい」と検討を重ねる中で浮上したもの。今年5月から実施しているが、突然の握りずしの登場に観光客もびっくり。記念に携帯電話やカメラを向ける人も多く、「インターネットのブログやテレビなどで紹介されたことで、じわじわと注目度が高まってきた」(ツーリズムおおいた、渡辺弥香氏)という。
大分名物「とり天」など、海産物以外の特産品を回す案も出ているというが、悩みはその重さ。1皿の重さは約25キロある。現在、手荷物が来るたびに作業員が巨大ずしをコンベヤーに載せているが、作業負担は大きい。「注目を浴びているのを機にPRしたい特産品は多いが、あまり増やすこともできない」(渡辺氏)と頭を抱える。

すしのサンプルの重さは1皿25キロ




