東京の秋葉原観光推進協会(宝田篤理事長)は6日、設立10周年を記念した式典を地元で開いた=写真。有識者による講演会、観光親善大使の委嘱式などを行った。
サブカルチャーと電気の街として国内外の観光客に人気の秋葉原。2007年9月、事業者などを中心として「NPO法人秋葉原観光推進協会」が発足。地域活性化やブランドアップを目指し、イベントの開催や受け入れ環境の整備に取り組んできた。
式典では、観光庁のビジット・ジャパン大使にも任命されている泉登美雄事務局長が「歩行者天国が一時期中止になったり、為替変動の影響を受けたり、いろいろあったが、10年を迎えることができた。お客さま自体は増えていても、いつも危機感を持っている。ビッグデータの活用などで訪問率を維持、アップしていかなければならない」とあいさつした。
講演では、東京観光財団の松本泰之専務理事が「東京都のインバウンドの取り組み」、デジタルハリウッド大学の梅本克・メディアサイエンス研究所特任教授が「秋葉原における持続可能な観光戦略」と題して語った。
秋葉原観光親善大使には、メイドカフェを運営するインフィニア社長で現役“メイド”として海外での日本文化発信イベントなどでも活躍しているhitomiさんを任命した。
式典には、来賓として日本政府観光局(JNTO)の松山良一理事長、JTBの舩山龍二相談役らが出席した。