秋田県と秋田県観光連盟は10月1日から、大型観光キャンペーンを展開する。食の魅力を柱に、観光と農業を連携させたPR活動やイベントを県内各地と首都圏で集中展開。竿灯まつりの技を披露するイベントなども行い、観光誘客の拡大を図る。
JR東日本の重点販売地域に指定されたことに合わせ展開する。キャンペーンテーマは「自然豊かな風土と温かな人情に育まれた『秋田の食』の奥深い魅力を全国へ」。
キャンペーンの中核イベントとして10月上旬から中旬に10日間程度、秋田市中心部で、きりたんぽ鍋などの郷土料理や、名産品を使った新メニューなどをリレー形式で紹介する着地型誘客イベント「食のにぎわい博覧会(仮称)」を開催。広い県土に散らばる多彩な食の魅力を観光客と地元住民が一緒になって楽しめるようにする。イベントの目玉として、夏の竿灯まつりでしか見られない竿灯の演技披露なども行う。
首都圏では9月下旬から10月上旬に同県の食、農、観光を集中的に紹介するキャンペーン「秋田食彩ウィークイン東京」を開催。JRのほか、東急や京急、JALなどとタイアップした食イベントや産直市などを集中実施したり、在京のアンテナショップでフェアを実施したりして、首都圏へ秋田の食を強力にアピールする。
このほかスマートフォンのAR(拡張現実)技術を使った誘客イベントや県内各地の特色ある食を生かした地域イベントの実施、インターネット上への特設サイトの設置も行う。
キャンペーンに向けては、星野リゾートの協力を受け、宿泊施設経営者や支配人クラスの従業員を対象とした実務研修を行うほか、外国人観光客に向けた多言語音声ガイド機能付きマップの作成などを進め、受け入れ態勢を整える考えだ。
キャンペーン期間は、12月31日まで。
2月14日には東京都内で商談会を開催。食、農、観光の連携を進めている