福島県への教育旅行、宿泊者数6%増加 震災前水準になお届かず


 福島県はこのほど、2018年度の教育旅行の入り込み状況を発表した。学校数は前年度比2.9%増の7047校、延べ宿泊数は同6%増の51万7820人だった。11年の東日本大震災以降、着実に増加しているが、「学校数、延べ宿泊者数とも、震災の影響がない09年度の水準までには至っていない」(観光交流課)としている。

 09年度(7920校、70万9932人)と比較した“回復率”は、学校数で89%、延べ宿泊者数で72.9%にとどまっている。しかし、学校数は8年ぶりに震災前と同じ7千校台となり、延べ宿泊数も震災後初めて50万人を超えた。

 18年度の宿泊者のうち、県内は11万1634人(前年度比14.3%増)、県外は40万6186人(同4%増)。学校数は県内が2890校(同9.5%増)、県外が4157校(同1.3%減)となっている。都道府県別では、東京、埼玉、千葉の3都県からの来県が多く、3都県だけで学校数全体の24.2%、延べ宿泊者数全体の44.8%を占めている。特に東京は、892校、9万5627人と多い。入り込みがなかったのは鳥取、香川、沖縄の3県だった。

 県は「歴史学習、農業・農村体験、自然・環境学習などのプログラムにホープツーリズムを組み合わせた新たなスタイルを構築することにより、首都圏や近隣県からの需要掘り起こしや、関西・九州地方など新規市場への誘致活動にも積極的に取り組む」と話している。

 
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