北海道知床半島ウトロ温泉の知床グランドホテル(桑島大介社長)は、「知床グランドホテル北こぶし」など、運営する2館の名称を4月1日から変更する。
知床は、世界自然遺産として海外からの観光客も増えており、同社では名称変更に合わせて一部客室などの改装を行う。海外客や若い世代の取り込みに力を入れる。
「知床グランドホテル北こぶし」(181室)は「北こぶし知床ホテル&リゾート」(同)に変更。昨年4月に、従来からのブッフェレストランに加えて、エゾシカ肉などの料理を提供するレストラン「グリル知床」を設けたが、さらに「バル」と呼ばれるカフェも設ける。
もう1館の「知床プリンスホテル風なみ季」(176室)は、別棟部分を閉鎖し、一部客室を洋室化する。名称は「キキ知床ナチュラルリゾート」(98室)に変更する。
同社では、初任給の引き上げや年間休暇の拡大などの労働条件の改善をはじめ、人事制度や会議時間帯の見直しなど働きやすい職場環境づくりにも取り組んでおり、宿泊業界の人材確保やイメージアップにも力を注いでいる。