白井屋ホテル(前橋市)は、「白井屋ホテル(SHIROIYA HOTEL)」を12月12日に開業する。建築家の藤本壮介氏をはじめさまざまなクリエーターを集め、2008年に廃業した白井屋旅館の建物を、新たなアートと食文化を発信する施設へと改装した。
旧白井屋の建物を大胆にリノベーションしたヘリテージタワーと、前橋市内を流れる利根川の旧河川の土手をイメージして新築したグリーンタワーの2棟からなる。ヘリテージタワーは4階まで吹き抜けとなっており、螺旋(らせん)と直線を組み合わせた独特な階段が宿泊者を異空間に誘う。客室数は25室で、各客室に異なるアート作品を設えた。
レストラン「the RESTAURANT」は、ミシュランガイド東京で2つ星を獲得したフレンチレストラン「フロリレージュ」のオーナーシェフ川手寛康氏の監修のもと、地元の食材を生かしたメニューを提供する。ラウンジとダイニングを兼ねる「the LOUNGE」では、ビーフカレーやサンドイッチなどの料理に加え、オーストラリアの有名コーヒー専門店「SINGLEO」の豆を採用したコーヒーを用意する。
料金は1泊1人1万8150円(2人1室利用時、朝食は含まない)から。今月4日から宿泊、料飲予約を開始した。
「前橋を活性化したいという思いで、単なる宿泊施設ではなく、地元に暮らす人と訪れる人が集える場所を目指した。利用者には施設の外観や、館内に置かれている個性豊かなアート作品を楽しんでもらいたい」と同館。
グリーンタワーの外観
1階ラウンジ