秋田県北秋田市は12月27日、同市内に保有する温泉宿泊施設「北秋田市 森吉山荘」を公募型プロポーザル方式で民間事業者に無償譲渡すると発表した。申し込み期限は2月17日。
森吉山荘は、花の百名山と名高い森吉山県立自然公園内に位置し、北東麓の人気スポットである県の名勝天然記念物「小又峡」や「桃洞滝」など、周辺観光の拠点にもなっている温泉宿泊施設。秋田県が1977年に国民宿舎として開設し、1999年に旧森吉町が譲渡を受けた。2022年4月1日から休館している。
同市では「民間事業者の持つ企画力、資金力、経験豊かな事業ノウハウなどを活用して森吉山荘の施設機能を維持するため」として施設の民間譲渡を決定。応募条件を満たし、施設利用者へのサービス向上や地域の観光振興に寄与することができる民間事業者を募集する。
建物と付帯設備一式を無償で譲渡する。建物は鉄筋コンクリート2階建てで、延床面積約2千平方メートル。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉で、PH8.5のアルカリ性。源泉温度は53.6度となっている。
公募への参加資格は、日本の法律に基づく法人で外国人持株比率が3分の1未満であること。また、宿泊施設および温泉を利用した公衆浴場を10年間は継続して運営すること等が譲渡条件となる。同市では、施設を運営するために最低限必要となる費用の一部を補助金として交付する予定で、上限額を1億6千万円としている。
公募型プロポーザル募集要項は同市HP(https://www.city.kitaakita.akita.jp/news/p15230)に掲載している。公募参加申込の受付期間は1月4日から2月17日まで。
問い合わせ先及び応募書類等の提出先は、北秋田市役所産業部商工観光課観光振興係(TEL0186・62・5370。E-mail:kankou@city.kitaakita.akita.jp)。
民間事業者に無償譲渡することが決まった温泉宿泊施設「北秋田市 森吉山荘」