由良温泉など指定 環境省の国民保養温泉地79ヵ所に

  • 2022年10月19日

由良温泉(山形県鶴岡市)

 山形県鶴岡市の由良温泉と、熊本県水俣市の湯の児・湯の鶴温泉の2カ所が、環境省の国民保養温泉地に指定された。7日の「第7回全国温泉地サミット」で指定状の交付式が行われた。今回の指定で国民保養温泉地は全国で79カ所になった。

 国民保養温泉地は、温泉の公共的な利用増進のため、温泉利用の効果が十分に期待され、健全な保養地として活用される温泉地。温泉法に基づき環境相が指定する。

 全国温泉地サミットの中で、環境省の奥田直久自然環境局長から、鶴岡市の皆川治市長、水俣市の髙岡利治市長に指定状が手渡された。

 由良温泉は日本海に面し、由良海岸は出羽三山の開祖、蜂子皇子にゆかりが深く、「日本の渚百選」に入った景勝地でもある。主な泉質は、ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉。最近では、かつて庄内藩が藩士に奨励したという釣りと、温泉、ワーケーションを組み合わせた「釣りケーション」での誘客も進めている。健康づくり、心身のリフレッシュへの効果が期待できる新たな保養温泉地を目指す。

 鶴岡市の皆川市長は「湯田川、湯野浜、あつみ温泉に続き市内4カ所目の指定で、これは全国最多と聞いている。鶴岡市の観光振興のキャッチコピーは『詣でる、つかる、いただきます』。出羽三山などの寺社に詣で、温泉につかり、おいしい食事をいただく。全国旅行支援も開始されるので、ぜひ山形県、鶴岡市、そして由良温泉にお越しいただきたい」とあいさつした。

 八代海に臨む湯の児温泉、山間部の湯の鶴温泉は、趣の異なる水俣市内の温泉地。主な泉質は、ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉、アルカリ性単純温泉。湯の児温泉は、リアス式海岸の入り江に位置し、波が穏やかな海水浴場もあり、家族客に人気。一方の湯の鶴温泉は、湯出川の渓流をはさんで旅館や公衆浴場が立ち並ぶ。かつての年季奉公には「年1回は湯の鶴温泉に湯治に行かせる」という条件を付ける習わしがあったほど、良質な温泉として知られる。
水俣市の髙岡市長は「市内中心部にはさまざまなスポーツ施設や道の駅、バラ園を有する広域公園『エコパーク水俣』があり、現在、スポーツを軸とした観光振興や、着地型の観光推進に積極的に取り組んでいる。今後は、両温泉地を生かし、エコパーク水俣とも連動して、魅力向上、観光客誘致を図っていきたい」と述べた。


熊本県水俣市の湯の児温泉(上)と湯の鶴温泉(下)=写真提供・熊本県観光連盟


由良温泉(山形県鶴岡市)

国民保養温泉地の主な要件

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