昔ながらの檜風呂は人気の浴槽ながらメンテナンスや掃除が大変など施設側の負担は大きい。主に大浴場向けの業務用木製浴槽を手掛ける田島産業では、光触媒を採用した特殊防水加工の檜風呂を販売している。
同社では従来の防水加工技術に光触媒の浄化性能を加えた新技術を開発。光触媒は、太陽や蛍光灯などの光を当てるだけで、汚れや雑菌を分解させる環境浄化技術。浴槽に付いた汚れやヌメリを分解するので、清掃の負担が少なくて済む。
また、光触媒は超親水性で檜風呂の表面に水の層を作るので、汚れや水の浸み込みを防ぐ。この効果で浴槽に付く汚れやヌメリも少なくなる。
「これまでの防水加工のみの浴槽は、無垢檜風呂の約2倍から3倍、長く美しく使用できていた。今回の新製品では、防水加工と光触媒を組み合わせた革新的な新技術を採用し、その効果を3倍から5倍に伸ばすことに成功した」(田島利幸同社社長)。
岐阜県高山市のひだホテルプラザでは昨年のリニューアル時に同製品が導入されており、清掃の手間が大幅に削減されたほか、導入時の商品の美しさが保たれている。
ひのきユニットバス1坪タイプと1.25坪タイプをそろえた。1.5坪から3坪までは特注品。4坪以上は現場施工型となる。
同社では、特殊防水効果を知ってもらうため、購入検討者にサンプルとして見本板を送っている。
この件についての問い合わせ先は、田島産業(岐阜県高山市松之木町1746番地。TEL0577・33・0830)。
汚れやヌメリの少ない特殊防水加工の檜風呂