大分県湯平温泉の旅館「山城屋」は1日、「大女将秘伝の味噌(みそ)」3種を世界に届ける「越境クラウドファンディング(CF)」を始めた。開始から18日で目標だった売り上げ30万円を突破。CFは6月30日まで行い、得たマーケティングやリサーチデータは今後の販売展開に生かす。
山城屋は、約15年前からインバウンドに力を入れ、最盛期には全体の約8割を外国人客が占めていた。新型コロナウイルスや昨年7月の大分県豪雨災害の影響で宿泊客が激減し、売り上げは最盛期の約1割まで減少した。昨年から日帰りの立ち寄り湯やランチ提供などを工夫を重ねる中、外国人にも人気のあった大女将秘伝の味噌を商品化し、販売を始めていた。
商品は、「大女将秘伝の味噌3種セットが2520円、2人1部屋の宿泊券付きが3万520円(送料込み)。
CFの支援募集ページはhttps://japantomorrow-jp.matcha-jp.com/projects/yamashiroya(日本語)。英語、中国・繁体字のページも用意している。
山城屋の二宮謙児代表は「世界へ販売展開を行うため、越境CFにチャレンジした。アメリカや台湾、シンガポール、オランダなど9カ国から注文を得ている(5月18日時点)」と話す。次の展開として、外国にある日系デパートでの販売を目指し、ジェトロ(日本貿易振興機構)と相談しながら進めているという。
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