源泉総数は大分県が断トツ
環境省は18日までに、2018年度の「温泉利用状況」をまとめた。それによると、19年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で2986カ所となり、前年同月時点と比べ3カ所増えていることが分かった。
源泉総数は2万7261カ所で、36カ所減。総数のうち、利用源泉数は1万7063カ所。内訳は自噴が4118カ所、動力は1万2945カ所で、いずれも前年度比マイナスとなっている。
未利用源泉数は1万198カ所で、うち自噴は5カ所増の3458カ所となっているのに対し、動力は103カ所増の6740カ所と大きく増えている。
温度別源泉数をみると、最も多いのは42度以上で1万2442カ所。25度以上42度未満6883カ所、25度未満が4001カ所となっている。
湧出量は自噴が毎分67万4752リットル、動力は184万1709リットル。自噴、動力ともに減っており、特に動力は2万5372リットル減と減少幅が大きい。
宿泊施設数は11軒増の1万2871軒で、延べ宿泊利用人員は約1万1300人増の約1億3058万人だった。また、国民保養温泉地の延べ宿泊利用人員は約48万人増の約970万人。温泉利用の公衆浴場数は7935カ所で、前年度と変わらず。
温泉地数を都道府県別にみると、最も多いのは北海道の246カ所。次いで、長野県(214カ所)、新潟県(144カ所)、福島県(136カ所)、青森県(125カ所)の順で、東日本が上位を占めている。最も少ないのは沖縄県の9カ所だった。
一方、源泉総数では様相が変わる。大分県が4445カ所と断トツで、2位の鹿児島県(2755カ所)を大きく上回る。以下、静岡県(2252カ所)、北海道(2173カ所)、熊本県(1352カ所)、青森県(1081カ所)と続く。最も少ないのは温泉地数と同様沖縄県で、17カ所となっている。
利用源泉数のうち、自噴の割合が大きいのは大分県(719カ所)、北海道(424カ所)、鹿児島県(321カ所)など。自噴と動力を合わせた湧出量が最も多かったのも大分県で、毎分約28万リットルだった。
源泉総数日本一を誇る大分県(別府温泉)