沖縄県がこのほど発表した今年5月の入域観光客数は、前年同月比12.2%増の83万900人で過去最高を記録した。各月の最高値更新は55カ月連続。国内客が微減となったが、外国客が大幅に増加した。
国内客は1.8%減の51万4600人。入域観光客全体に対する構成比は61.9%。同県によると、離島直行便の実績が良好だったが、ゴールデンウイークの休日数の減少、麻しん(はしか)患者発生の影響などがマイナス要因となった。関西方面は増加したが、東京方面、福岡方面、名古屋は減少した。
外国客は45.9%増の31万6300人。麻しん患者の発生の影響が懸念されたが、クルーズ船の寄港回数の増加などで前年同月を上回った。国・地域別では、台湾が41.1%増の9万7200人、中国が54.7%増の7万1千人、韓国が17.3%増の4万8800人、香港が12.1%減の2万1100人など。
6月の動向について同県は、国内客に関して「ANA福岡―宮古直行便の運航再開による航空路線の拡充、各航空会社の先行割引航空券やダイナミックパッケージの販売が安定していることなどから堅調に推移する見込み」。
外国客に関しては「端午節連休による旅行需要の高まりに加え、航空路線の拡充や大型クルーズ船の寄港が予定されていることなどから好調に推移する見込み」とみている。