
渡邉会長(中央)、渡邉社長(右から2番目)らによるテープカット
関係者150人集め式典
八幡屋(福島県石川町母畑温泉)は1日、同館で別館「帰郷邸」のオープニング式典を開いた。関係者約150人が出席。同館の渡邉忠栄会長、渡邉武嗣社長ほか、石川町の塩田金次郎町長、東邦銀行の横山貴一常務、八幡会の斉藤一彦会長ら来賓がテープカットを行い、新たな施設の完成を祝った。
昨年から本館西側に建築を進めてきたもので、総投資額約26億円。
館内の「天望大露天風呂『稲荷山 谷の湯』」「同『稲荷山 丘の湯』」は、5年前に掘り当てた阿武隈地方初となる高温、大湯量の源泉を利用。県の石で、地元で産出されるペグマタイトを使った広大な庭園を眺望する。
このほか、和モダンの客室「彩里」(9室)、4~6人が入浴可能な四つの貸し切り風呂、三つのオープン席と14の個室を備えた食事どころ「里山の栞」を設けた。
渡邉武嗣社長は「自館の宿屋としての歴史は139年。私で8代目となる。この地域に何が必要で何を残すべきかを考えたが、『何もないけどホッとする空間の提供』こそが必要だと知った」とあいさつ。
「『おかえりなさい』が似合う施設」をイメージし、帰郷邸とネーミングしたことも明かした。
渡邉忠栄会長は「土地の力、自然の力を生かした帰郷邸は新たなライフスタイルの提案だ。次世代への事業継承の在り方を考えた設備投資でもある」と述べた。
渡邉会長(中央)、渡邉社長(右から2番目)らによるテープカット