講師に見並氏
東北観光推進機構(会長、小縣方樹・JR東日本副会長)は19日、山形県酒田市の酒田勤労者福祉センターで今年度3回目のフェニックス塾を開いた。講師に見並陽一・びゅうトラベルサービス顧問(前日本観光振興協会理事長)を講師に招き、「地域DMOの果たす役割~世界に通用する魅力ある観光地づくりに向けて~」と題し講演を行った。
塾生、観光業界の関係者をはじめ、聴講生の酒田南高校の生徒らを含め約80人が参加した。
見並氏は「旅の潮流の捉え方や持続可能な観光地のあり方、地域風土が育んだ観光資源」について講演。「観光立国の実現は明治維新、戦後復興に次ぐ第三の開国であり観光は地方創生の切り札」と強調した。
文化主導型観光開発については「万葉集の歌から読み解く風土の力の重要性」や「日本版DMOと内発的開発手法」などについて紹介。ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構が目指す方向性についても持論を述べた。
同塾は、観光の人材育成を目的に2016年にスタート。現在の塾生は4期生で来年3月の修了式まで東北各地で5回の塾講義を受講する。これまで1~3期生で合計111人が巣立ち、業界で活躍している。
DMOの役割を強調する三並氏