東北観光復興へJRと航空会社が連携


 東北エリアへの観光需要の喚起を図ろうと、「空」と「陸」のキャリアがタッグを組んだ。ANA、JAL両グループがそれぞれJRグループと連携し、自社グループ便とJRの特急や新幹線を商品に組み込み往復の足などに利用。従来とは違った切り口の商品としてアピールし、落ち込みの続く東北旅行市場を後押ししたい考えだ。

 ANAセールスはJR東日本と組み10月から、特別共同商品「庄内・秋田 ゆるり旅」を催行している。ANA便が就航する山形県の庄内空港開港20周年も記念した商品。往路にANA便、復路にJRを利用。従来とは違った切り口の商品とすることで比較的ビジネス需要の多い羽田~庄内、秋田便の観光利用拡大を図った。

 「秋の東北、地元の旬を感じる旅」をテーマに、地元のガイドが各地の散策ポイントを徒歩で紹介する。

 発売した3商品のうち「歴史をたどる旅 城下町・鶴岡と商人の町・酒田を訪ねて」では、JR東日本が旅行商品で採用している地元ガイド「旅市ガイド」が、それぞれの町の見所を徒歩で案内。舞娘踊りを観賞しながらの昼食も楽しめる。復路では通常の特急だけでなく、リゾート列車「きらきらうえつ」に乗車することもできる。 

 JRグループのびゅうトラベルサービスと組んで13日に東北方面への2商品を発売したのはジャルパック。JALマイレージバンク会員向けのウェブ限定商品で、旅行代金の支払いにはJALのマイルも利用できる。「新幹線を組み込んだ旅行商品の支払いに航空会社のマイルが使えるのは初めて」と両社。

 新幹線と観光素材をびゅうが提供し、ジャルパックが企画、実施する。

 「世界遺産平泉と仙台3日間」では、大阪など各地の空港から羽田までをJAL便で移動。東京~仙台は東北新幹線を利用し、びゅうの観光周遊バス「びゅうばす奥州平泉義経号」で中尊寺などをまわる。

 東京発のほか、大阪、福岡などの西日本発着プランも設定することで、全国からの東北旅行の需要喚起を図りたい考えだ。

 
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