東北地方のGW、マイカー移動増で公共機関利用が低調


 東北運輸局の調査によると、今年のゴールデンウイーク期間(4月25日〜5月6日)の東北6県での各運輸機関(航空、鉄道、バス、レンタカー、観光旅客船)の利用状況は、観光旅客船が好調だったものの、鉄道やバスなどの公共交通機関では前年よりも利用者が減少する結果となった。ETC割引によるマイカー利用者増加や景気の低迷、桜の開花時期の早まりなどが影響したものと同運輸局では分析する。

 鉄道のうちJR東日本は、調査対象5線区の利用者が60万8300人で、前年比1.5%の減少となった。民鉄・第3セクター8社の利用者は、同0.3%減の159万5409人だった。

 国内航空便の利用状況は、前年比8.4%減の21万7452人。旅客ターミナルが新設された岩手・花巻空港が同3.5%増の1万3504人、東京便の機材が大型化した山形空港が同4.1%増の7112人だったほかは、各空港とも前年実績を割り込んだ。特に福島空港は、沖縄、伊丹、関西空港便の廃止の影響などもあって、同40.3%減の7850人だった。

 レンタカー主要6社の利用状況は、6県主要駅での利用合計が同13.7%減の2281台。主要空港での利用状況は、同4.5%減の2175台だった。国内航空便の利用者が大幅減だった福島空港では、同29.8%減の85台と落ち込んだ。

 バス利用のうち高速バス14系統の利用状況は、前年比2.6%増の8万1541人と伸ばした。一方、定期観光バスは、調査4コース(岩手・こいわい号、岩手・イーハトーヴ号ほか、宮城・松島コース、山形・わくわく蔵王山寺号)とも低調で、前年比19.1%減の710人だった。

 観光旅客船は好調だった。調査対象3航路のうち十和田湖は前年比17.4%増の1万2839人。このほか、松島湾(同12.0%増)、猪苗代(同3.5%増)とも利用者を伸ばした。特に十和田、松島の各航路ではETCカード提示による割り引きなどを行っており、いずれの箇所ともETC割引の効果があったものと分析する。

 このほか同運輸局は、東北域内の旅館ホテル各11施設計22施設を対象にした宿泊施設の利用状況調査も実施。これによると旅館の利用状況は、前年比8.3%減の3万6944人、ホテルは同6.5%増の1万7521人だった。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒