
東北域内のバス事業者でつくる東北バス協議会は12月から、東北運輸局、東北観光推進機構、東北経済連合会と共同で、東北6県内を走る高速バスで使える共通フリーパス「東北おトクパス」を試験的に販売する。広域観光振興のために重要度が増している高速バスをより利用しやすくするのが狙い。ニーズの把握や課題の洗い出しを通し、共通フリーパスの導入可能性を探る。
パスは利用開始日から3日間乗り放題。東北域内発着の高速バスと一部の都市間バス75路線で利用でき、販売価格は9千円。「域内の高速バス路線すべてと主要な都市間バス路線はほぼ網羅している」(東北運輸局交通企画課)。パスで乗車できるバスには、タコをモデルにしたキャラクターのステッカーを張り、利用者から分かりやすいようにした。
実証実験であることから、利用者全員にアンケート調査を行い、バスの利用実態や満足度についての情報を集める。また20人程度のモニターを対象としたアンケートも実施し、より詳しく利用実態を把握する。
また、東北地方は例年冬季間の観光客の入り込みが落ち込むことから、実証実験を行うことで交通利便性を高め、観光客数の拡大も図りたい考え。「できるだけ多くの人に使ってもらいたい」と交通企画課では期待する。
販売期間は11月から来年2月25日まで。12月から来年2月末まで利用できる。
販売場所は、東北圏内の主要高速バスきっぷ売り場のほか、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、トップツアー、名鉄観光の各支店とコンビニエンストアのローソン。
