有馬ビューホテル（神戸市北区）が運営する「有馬温泉 太閤の湯」（同）と兵庫医科大学（兵庫県西宮市）は、同校が地域創生、地域再生のもとで実施している「もっと兵庫の薬草を知ろう、広めよう、味わおうプロジェクト」の振興を目指し、9月14日に包括連携協定を締結した。
同プロジェクトは、兵庫県が実施している大学連携による地域創生活動支援「大学等との連携による地域創生拠点形成支援事業」のもと、兵庫医科大学が薬草を「知ろう」「広めよう」「味わおう」の各観点から薬草に関連する商品開発やイベントなどを行うもの。対象となる薬草の一つ、「当帰葉（とうきよう）」の栽培に関連するプロジェクトのさらなる振興を図り、今回の締結に至った。
有馬温泉 太閤の湯は「ヘルスツーリズム」を掲げ、温泉浴を通した利用者の健康増進を図っている。両者による取り組みとして、（1）同校監修による当帰葉の薬草湯を同施設に提供し、多様な温浴設備で同薬草湯を活用することで入館者の健康増進に寄与する（2）当帰葉を料飲施設の食材としたメニュー開発を実施する（3）同敷地内の「官兵衛古道」に薬草園を整備して当帰葉を栽培し、同校の学生による当帰葉を使用したワークショップを開催する―などを実施する。
両者は「有馬温泉を訪れる旅行者にとって、従来からの温泉浴とともに今回新たに当帰葉薬草湯を導入することで、さらなる健康改善が期待される」と述べている。
