最終損失127億円 日本旅行決算、営業収入が57%減少


 日本旅行は18日、2020年度(1~12月)決算を発表した。子会社を含めた連結は最終損失が127億9100万円と過去最大の赤字になった。新型コロナウイルスの影響で営業収益が前年比56.7%減、237億800万円と大きく落ち込んだ。

 営業損失は116億2100万円、経常損失は93億6200万円。前年は営業が15億3500万円、経常が25億1600万円、最終が16億2400万円のそれぞれ黒字だった。

 販売高ベースは、日本旅行単体で前年比69.9%減の1356億4千万円。

 このうち国内旅行は59.1%減の1140億3千万円。企画商品「赤い風船」はGo Toトラベルキャンペーンの開始で第4四半期(10~12月)は前年を上回る数字を残すも、年間で44.9%減、539億9100万円にとどまった。

 国内団体は企業や学校の市場が大幅に縮小し、70.2%減の224億3900万円。JR券、航空券、一般宿泊など国内の単品商品は企業の出張抑制などで63.8%減の367億3900万円。

 海外旅行は88.1%減の146億1600万円、国際旅行は86.0%減の68億7300万円と、それぞれ前年の1割程度にとどまった。

 付帯事業は自治体、官公庁の事業を取り込み営業収益ベースで前年の約3倍となった。

 保有資産の売却で債務超過を回避した。流動資産の現金と預金が45億600万円、短期貸付金が503億1800万円。前年から減少しているものの、「厳しい中でも手元のキャッシュは確保できている」(堀坂明弘社長)。

 21年度通期の業績予想は新型コロナの終息時期が予測不能のため、現時点で未定としている。

 
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