
昭文社は6日、大型車両サイズ規制に対応した「業務用カーナビSDK Ver.6.0」の提供を開始した。
※「業務用カーナビ」は業務アプリ開発者様が利用するカーナビSDK(ソフトウェア開発キット)パッケージです。
業務用カーナビSDK Ver.6.0より、高さ制限、車幅制限などを考慮したルート探索が可能になりました。
トラック、バスを始めとする大型車両においては、通常のカーナビで案内されるルートに従っていると「高さ制限があり通行できない」「車幅制限があり通行できない」という事態が発生し、「ルートの確認に時間を要した」、「現地で立ち往生し周囲の車両の通行を妨げてしまった」という事例も少なくありません。
業務用カーナビSDK Ver.6.0では、規制標識データの格納範囲を拡大し、車両情報としてそれらの情報を探索条件に設定することで、高さ制限、車幅制限を考慮したルート探索を可能にしました。
|| 規制標識データの収録範囲拡大
従来の車種規制標識に加え、新たに、車幅制限、高さ制限、重量制限、危険物積載車両通行止めの4種類の規制標識データを搭載しました。これにより、車両に応じた適切なルート探索が可能となります。
左から車幅制限、高さ制限、重量制限、危険物積載車両通行止めの各規制標識データ
|| 高さ制限、車幅制限を考慮したルート探索
従来の車種規制データのみでは、数値規制が考慮されなかったため、車高2.9mの大型車両でルート探索した場合、高さ制限2.8mのアンダーパスを走行するルートを案内してしまうことが課題となっておりました。
今回リリースする業務用カーナビSDK Ver.6.0では車両の高さを設定できますので、「車高:2.9m」を設定することで通行不能なアンダーパスを迂回するルートの探索が可能となります。
探索条件に設定する車両情報については「車高」「車幅」はcm単位、「車重」はkg単位で設定可能です。
「危険物積載」はあり/なしで設定します。
例)車種を「大型車」に設定した場合(他の探索条件はなし)
例)車種を「大型車」、車高を「2.9m」に設定した場合
)) 業務用カーナビSDKの概要 ((
業務用カーナビSDKは業務アプリの開発者様が利用するカーナビSDKパッケージです。
業務システムにカーナビゲーション機能を付加できるソフトウェア開発キットで、タブレットで動作する業務アプリにカーナビ機能の追加が簡単にできます。
はたらく車の業務課題を解決する、多数のルート探索機能をご用意しています。
<ルート探索機能例>
・巡回セールスマン問題を解決する巡回ルート探索
・緯度経度の点列から経路を再現する点列ルート探索
・進入したくないエリアを指定できる回避エリアルート探索
通常のカーナビでは実装されない「業務で有用なルート探索API」を用意しています。
ルート探索以外にも様々なGIS機能をご提供します。
業務用カーナビSDKの詳細はhttps://mapple.com/products/system-biznavi/ をご覧ください。