
映画「黒部の太陽」のポスター(提供・石原プロモーション)
石原裕次郎や三船俊郎が主演し、黒部ダム建設の苦労を描いた映画「黒部の太陽」が9月から、舞台となった長野県大町市で上映される。これに合わせ、くろよん50周年記念事業実行委員会(会長・牛越徹市長)は、1人でも多くの人に観てもらいたいと、観賞チケットと市エリアの宿泊、黒部ダムの見学をセットにした旅行商品の造成、販売を旅行会社に呼びかけている。
この映画は1968年公開され、そのスケールの大きさから空前の大ヒットとなった。「映画は大きなスクリーンで観てほしい」という裕次郎さんの希望もあり、ビデオ化されていない。今回、裕次郎さん没後25年、原作者生誕100周年の節目に、この映画(完全版、上映時間3時間15分)が44年の時を経て蘇ることになった。
同実行委は石原プロモーション、チャンネル銀河などの協力を得て、2013年の「黒部ダム完成50年記念プレキャンペーン」の一環として、市文化会館で上演する。収益の一部は東日本大震災の義援金に充てる。
上映日は9月11、12、14、16、21、26、27日。チケット代は通常1千円だが、造成にあたっては販売手数料(15%)を実行委が負担する。また、添乗員(1ツアーに1人)のチケット代は無料で、当日専用チケットを渡す。「旅行商品用配券数は1日当たり800席を予定している」と実行委。
このほか、アルペンルートは2割引き、「黒部の太陽」のポスターやダム建設当時の写真も宣伝素材として提供する。
条件は市エリアの宿泊(1泊以上)と、ダムの見学(関電トンネルトロリーバス往復、または通り抜け)を組み込むこと。トロリーバス往復利用の団体ツアー(添乗員同行)に限り、ダム特別ガイドを無料で付ける。
専用申込書に必要事項を記入しファクスで送る。申し込み受付は7月10日。問い合わせは実行委(TEL0261・23・5633、ファクス0261・23・3378)。

映画「黒部の太陽」のポスター(提供・石原プロモーション)