飲食店などに日本酒やワインなどの料飲勉強会の開催、コンサルティングを行う日本飲料ビジネス研究会(友田晶子会長)は、ホテル・旅館向けの料飲勉強会開催を積極的に働き掛けている。ソムリエ、利き酒師、各酒類アドバイザーが直接、ワークショップ形式の講座を実施。旅館組合などの団体向けとホテル・旅館1社のみの個別向けに対応できるコースを設けている。
「酒類を中心とした料飲部門の売り上げアップが目的」と同研究会。現状のホテル・旅館の料飲サービスは、「料理に合った酒の提案ができていない」と指摘する。勉強会を通じて、そういった問題点を分かりやすく解説する。
団体向けの講座内容は、(1)日本酒、焼酎、ワインなどの基礎知識(2)季節のプロモーション、売れるメニューの書き方、注文の取れるセールスプロモーション(3)料理と酒の基本相性、地域オリジナルの相性──など。
個別向けは、悩みごとの相談を受けてから、その解決のための提案と勉強会をプログラムし、季節ごとの酒の提案やスタッフ教育に至るまで全面的にバックアップする。
マーケティング活動については、協力会社であるホスピタリティコミュニケーションが、より具体的な販売促進と広告宣伝を提案する。
2006年設立の同研究会は、レストランなどに加え、福井県観光連盟や福島県岳温泉組合といった団体から個別の温泉旅館での開催実績がある。勉強会には同研究会会長の友田氏が直接、指導に当たる。
料飲に関するコンサルタントとして活躍する友田氏は、1997年に「ワインアドバイザー全国選手権大会」で、女性最高位の3位に入賞。酒に関する著書も多数ある。
この件についての問い合わせ先は、日本料飲ビジネス研究会(TEL03・3536・6319)。