日本秘湯を守る会、スタンプ帳 ウェブ事業を推進


星会長

 日本秘湯を守る会(星雅彦会長、佐藤好億名誉会長、社員総数166)は12月16日、第46回定時社員総会を東京都港区で開いた。役員改選が行われ、佐藤名誉会長は代表理事を退任し、理事となった。スタンプ帳、ウェブの二つの事業を軸として運営を推進し、会の飛躍を目指す。

 冒頭、星会長は「今年は波乱万丈の4文字に尽きる。朝日旅行という最良のパートナーを失った年となった。一方で、スタンプ帳の自主管理が始まるほか、懸案だった新しいウェブサイトも立ち上げた。これからは皆で支え合い、一般社団法人として稼ぎ、会のブランドを守ることが使命だ。日本の山、温泉文化を後世に残さなければならない」とあいさつした。今後、ウェブ事業では1軒1プラン365日展開を行い、実績を重ねていく方針を示した。佐藤名誉会長は「大きな流れの中にある。その中で朝日旅行はなくなったが、旅館業の社会的な役割は消してはならない。秘湯は人なり。取り組みを次世代につなげたい」と述べた。

 20年度の事業報告では、新ウェブサイト「新秘湯Web」の11月1日からの開設、スタンプ帳(9万部)の発行、スタンプ帳による招待宿泊(6166人)、スタンプ分担金など精算業務の新規ソフト開発、環境省「新・湯治チーム」への継続参画などを報告した。

 21年度の事業計画では、スタンプ帳事業の推進、るるぶとの提携を継続した公式ウェブ予約サイトでの販売増加への取り組みの加速、地熱対策のための温泉観測報告の実施、地熱発電開発問題への対応、日本温泉協会との連携活動などを行う。新秘湯Webでは、自社サイトのサイトコントローラーの構築を検討する。また、親会である日本の旅文化を創る会に属する日本源泉湯宿の会、日本文化遺産を守る会との三会合同事業をスタンプ、ウェブ領域で協業する予定だ。

 新役員は次の通り(敬称略)。

 代表理事・会長・星雅彦(自在館)▽理事・名誉会長・佐藤好億(大丸あすなろ荘)▽常務理事・副会長・遠藤哲也(桝形屋)▽理事・副会長・後藤英男(高峰温泉)▽同・檜澤京太(ゆもとや)▽理事・百瀬孝仁(中房温泉)▽同・佐々木義朗(丸駒温泉)▽同・佐藤大志(鶴の湯温泉)▽同・草野正人(大黒屋)▽同・清水正人(清流荘)▽同・畑山隆(清流荘)▽同・永井隆一(永井旅館)▽同・武石真澄(寒の地獄旅館)▽監事・小林正明(かど半旅館)▽同・奥山晃弘(奥山旅館)▽同・橘大和(旅館ひのえまた)


星会長


佐藤名誉会長

 
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