
日本旅行は14日、「みんなのロケット」のインターステラテクノロジズとパートナーシップ協定を締結したと発表した。
インターステラテクノロジズは、打上げ事業化が進む観測ロケット「MOMO」と、2023年度の初号機打上げを目指している超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発・製造するスタートアップ企業です。「みんなのロケット」という価値観を重視し、オープンなロケット開発を志向しています。また、国内のロケット会社では唯一、設計・製造・試験・打上げ運用までをすべて自社で一気通貫している点も特徴です。
日本旅行は、専門部署により宇宙を利活用した事業の推進を進めています。宇宙開発にまつわる観光事業のほか、宇宙を通した学びで探究体験を提供する学校向けのプログラム「ミライ塾」は2020年の発売開始から大変多くの反響をいただいています。観光と教育それぞれの分野でさまざまな企業との共創により旅行会社という概念にとらわれない試みで、お客様への新たな価値を提供していくことを目指しています。
日本旅行とインターステラテクノロジズは2018年に宇宙開発(ロケット打上げ)に関連した旅行商品やイベントの企画実施などの相互協力による協業を実現していましたが、今回、両社の特徴や強みを活かしたさらなる事業展開を図ることを目的に、宇宙開発の現場を間近で見ることができるコンテンツをはじめ、インターステラテクノロジズのロケット工場・射場などを活用した観光事業、教育関連事業、地方創生関連事業を共創し、北海道大樹町および商業宇宙港「北海道スペースポート」への誘客を促すパートナーシップを締結することに合意しました。
<観光誘客事業>
インターステラテクノロジズによるロケット開発・製造の現場を軸に、航空宇宙や星空、地域資源などを活用した観光コンテンツを企画開発し、開発したコンテンツはツアー主催会社など旅行会社に販売し、事業化することを目指します。
<教育関連事業>
民間ロケット開発・製造現場を間近で体感する内容のほか、牛の糞尿由来のメタンガスから製造した液化バイオメタンをロケット燃料に使うことで、宇宙開発を地球環境問題や地域課題の解決に利用するユニークな取組などを教育コンテンツ化し、開発したコンテンツは日本旅行の探究体験プログラム「ミライ塾」にて提供します。
<地方創生関連事業>
打上げ見学場や観光施設の適切な整備を行い、国内外からの旅行者やビジネス訪問受入れ体制を整えます。
両社は、宇宙のまちづくりを推し進めている大樹町を起点に、大人のロマンを満たし知的好奇心を刺激する観光コンテンツや、子どもたちが関心を持ちながら挑戦できる教育コンテンツの開発を進めてまいります。
インターステラテクノロジズ株式会社 会社概要
インターステラテクノロジズは、圧倒的に低価格で便利な宇宙輸送サービスにより宇宙へのインフラを構築し、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指すスタートアップ企業です。北海道大樹町に本社を置き、東京支社と福島支社、室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)の4拠点で開発を進めています。観測ロケット「MOMO」は2019年5月に国内民間企業で初めて宇宙空間に到達、2021年7月には2機連続での宇宙到達に成功しました。次世代機となる超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発も本格化させています。
所在地 : 北海道広尾郡大樹町字芽武149番地7
代表者 : 代表取締役社長 稲川貴大
事業内容 : ロケットの開発・製造・打上げサービス
http://www.istellartech.com/