日本国際観光学会は第10回全国大会を6月6、7日の両日、石川県金沢市で開く。テーマは「世界遺産と国際観光」。
初日の6日は兼六園下の金沢歌劇座を会場に、開会式、ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌編集長のJタートルロー氏の基調講演「ジオツーリズムについて」、シンポジウム「世界遺産の光と影」を行う。
7日は白山市の金城大学キャンパスで終日、研究発表会を実施する。
ジョナサン・タートルロー氏は読者7千万人の「ナショナル・ジオグラフィック誌」、読者570万人の「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌」、視聴対象者25カ国2億人の衛星テレビ「ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル」を擁するナショナル・ジオグラフィック社の旅行部門総責任者。世界観光機関から委託を受けて世界遺産認定基準の作成も行っている。
基調講演では同氏が提唱するジオツーリズム論を解説する。今回同氏を招聘した中谷重之金城大学短期大学部教授によれば、ジオツーリズムとは「観光訪問地の地理的特徴、その場所に住んでいる人たちにとってのそこの環境、遺産、美観、文化、そして、そこでの幸福な生活を持続し続け、もしくは強化することを考える観光論」のこと。
6月6日は加賀百万石まつりの開催日にあたり、シンポジウム終了後は、百万石行列見学、金沢芸妓10人のアトラクションを入れた懇親会も用意している。
全国大会は同学会会員以外でも参加できる。参加費(2日分、懇親会費込み)は、一般会員8千円、学生会員4千円、一般参加7千円、また聴講学生は無料。
問い合わせ先は金城大・中谷教授(TEL090・2036・1085)。羽田・小松間往復航空券と金沢市内1泊をセットした学会特別パッケージツアーの問い合わせ先はJTB金沢支店(TEL076・264・2272)。